ふんわり R-tips

ぜんぜんわからない、俺たちは雰囲気でRをやっている

ベルヌーイ分布と二項分布

R Marddownの説明で作成したRmdファイルを、はてなブログに投稿するエントリとして書き直しました。

r-tips.hatenablog.com

ベルヌーイ分布 (Bernoulli distribution) は、二値確率変数  x \in \{ 0,1 \} をとる離散分布です。

  • x=1 となる確率を \pi \quad (0 \leq \pi \leq 1)
  • x=0 となる確率を 1-\pi

とします。ベルヌーイ分布は、 \pi をパラメータとして、

 
{\rm Bernoulli} (x|\pi) \equiv \pi^x (1-\pi)^{1-x} \quad (x \in \{ 0,1 \})


で定義されます。ベルヌーイ分布に従う n 回の独立した試行を考えます。

  • x_i \in \{ 0,1 \} により、i 回目の試行を、
  • n_0 で0が出た回数を、
  • n_1 で1が出た回数を、

表すこととします。\pi が与えられたもとでの \boldsymbol{x} = { x_1,x_2, \cdots ,x_n } の確率は、


p(\boldsymbol{x} | \pi) = \prod^n_{i=1} p(x_i|\pi) = \pi^{n_1} (1-\pi)^{n_0}

と計算できます。

二項分布 (binomial distribution) \pin をパラメータとして、


{\rm Bi} (n_1 | \pi, n) \equiv \frac{n!}{{n_1}!(n-n_1)!} \pi^{n_1} (1-\pi)^{n-n_1}

で定義され、各試行における値ではなく、 n 回の試行における1の出現回数に興味がある場合に、 n_1\pin をパラメータとして表現します。

R で二項分布の確率密度を表現する関数dbinomを使って、二項分布のグラフを描きます。表と裏の出る確率が同じ0.5であるコインを投げて、表(裏)の出る回数が1~50になる確率をプロットします。

10回~50回投げたときのプロットの変化を重ね描きします。

par(ann=F)
plot(1:50,dbinom(1:50, 10, p=0.5),type="l",ylim=c(0,0.3),col=1)
par(new=T)
plot(1:50,dbinom(1:50, 20, p=0.5),type="l",ylim=c(0,0.3),col=2)
par(new=T)
plot(1:50,dbinom(1:50, 30, p=0.5),type="l",ylim=c(0,0.3),col=3)
par(new=T)
plot(1:50,dbinom(1:50, 40, p=0.5),type="l",ylim=c(0,0.3),col=4)
par(new=T)
plot(1:50,dbinom(1:50, 50, p=0.5),type="l",ylim=c(0,0.3),col=5)
grid()

f:id:phmpk:20170322193038p:plain

はてなブログではtex形式の数式が使えますが、そのまま$数式$[tex:数式]に変換してもうまく行きません。markdownの処理内で、mathjax処理を実行しているため、エスケープが完全にできていません。